【京都の夏】ご先祖様、帰り道はこちらです!五山送り火の夜に思うこと
京都人が「大文字焼き」と呼ばれた瞬間に見せる笑顔の裏側と、ゆく夏を惜しむ夜。
8月16日は五山送り火です。
お盆の間、我が家や街でのんびり過ごしていただいたご先祖様の精霊(おしょらいさん)を、ふたたび冥府にお送りする京都の夏の一大イベント。
京都中の街明かりが一斉に落とされ、漆黒の山々にポッと火がともる瞬間は、何度見てもちょっと鳥肌が立つような、幻想的な美しさがあります。
ちなみに、全国的には「大文字焼き」なんて呼ばれがちですが、京都人に「あぁ、大文字焼きね!」と言うと、「...送り火、な」と静かな笑顔で訂正される確率99%ですのでご注意を(笑)。
京都人にとってこれは観光イベントではなく、あくまで「大切なご先祖様をお送りする宗教行事」だから。
お好み焼きやたこ焼きの親戚ではありません。
この夜、夜空を彩る5つの山と点火の文字はこちら。
東山如意ヶ嶽:「大文字」(まずはここからスタート!)
松ケ崎西山・東山:「妙法」(「妙」と「法」の2山コンビ)
西賀茂船山:「船形」(精霊船をかたどったスイスイ戻れる船)
金閣寺北側・大北山:「左大文字」(本家「大文字」に対抗する(?)もうひとつの「大」)
嵯峨鳥居本曼荼羅山 :「鳥居形」(五山を締めくくる最後の送り火)
それぞれ順番に灯され、京の夜空に「また来年ね〜!」と大きな文字で道標が浮かび上がります。
ご先祖様たちも「船形」に乗ったり「鳥居」をくぐったりしながら、迷わずあの世へ帰れるというわけです。
そして、地元民にとってこの行事は単なる先祖供養にとどまりません。
毎年この「大文字焼き」...じゃなかった、「五山送り火」を見たら、「そろそろ京都の暑い夏も終わりかなぁ...」と一息つくのですね。
まあ、実際のところ京都の猛暑は9月に入っても容赦なく続くのですが(笑)、あの炎を見送ると、心の中のスイッチが「秋」へと切り替わる気がします。
みなさんも16日の夜は、冷たいお茶でも飲みながら、夜空に浮かぶ炎の文字にゆったり手を合わせてみませんか?
観光に来られる方は、こちらのサイト地図を参考に。
京都五山送り火「どんな行事?」|【京都市公式】京都観光Navi



